国産中古車と外国産中古車

今回は国産中古車と外国産中古車について述べていきます。

まず、一般的な見解として、「実用的な国産中古車」、「見栄とプライドとデザイン性の外国産中古車」ということになるのかなと思います。ちょっとはっきりと言い過ぎかもしれませんが。というのは、どうしても一般的な評判として日本車は壊れにくく、外国車は壊れやすいといわれているからです。

ちょっと中古車とは話がずれるかもしれませんが、日本人と他の国の人との違いを述べたいと思います。例えばこれは笑い話のような内容ですが、「1000個の商品を作ってください、不良品は10%でお願いします」という指示があったとします。まず、そもそも日本人がこのような指示を出すこともないのですが、この指示の意図は「不良品は10%までに抑えてください、それ以上ある場合はダメです」ということです。しかし、日本人は「1000個の商品完成しました、またその内10%は不良品にしていますのでご確認ください」となるらしいです。これはもの作りにおいての根本的な考え方の違いがあり、日本人は「不良品は失敗なので、失敗してはいけない」という考えで、外国では「人間誰しも失敗する、いくらかの失敗は仕方ない」という考えです。つまり、失敗無しと失敗ありきで全く違うということです。

この話からも理解できるように、故障や不良品が圧倒的に少ないのは日本産です。外国車を購入する際は、新車であっても慎重に点検をして購入しないと不具合が多々あるという場合もあるわけです。新車でもこういった状況ですので、中古車になるとより慎重になる必要があります。実際に中古車販売店で外国車に興味があり、これは状態はどうですか?と聞くと「現状は特に不具合は見られませんが、ある程度故障しやすい点は了承くださいね。」といったようなことを言われることがありました。良いですよとだけ言った方が売れやすいわけなのに、そういえないということは、逆にリスクが非常に高いという事があるためだろうと思います。販売する際、口八丁ではないですが、営業マンは極力自分の商品の良い点を強調し、とにかく売れるようにします。そこに販売後のトラブルの可能性も加味して、対応しきれる絶妙なバランスで判断します。何も考えていない方もいますが。外国車については、故障が少ないに近いような言葉は日本ではタブーなのかもしれません。

上記のようなことから「見栄とプライドとデザイン性の外国産中古車」と冒頭で述べたわけです。外国車の場合は、新車か故障覚悟のうえでの中古車を購入するかをよく考えたほうが良いですね。