今回は、goo-netなどのgoo~で有名なプロトコーポレーションが第1四半期、連結決算は、売上高は前年同期比32.9%増の95億9900万円、営業利益が同12.9%増の15億8500万円と増収増益となったことについて簡単に説明していきます。
4月に株式を取得したキングスオートという中古車輸出事業が売上げ増加に貢献しているということもあるようです。こういった短絡的な見方もできますが、まずプロトコーポレーションの行っている事業内容を見てみようと思います。
まずは自動車関係全般です。日本産の中古車、外国産の中古車、自動車パーツ、中古バイク、バイクパーツ、中古車・中古バイクの買取等に加えて自転車のサイトも持っています。つまり、goo~という名前がブランド化しており、乗り物のことならgoo~と検索してみたらよいとまで言われるくらいにまでなっていると思います。
ここであまり知られていないかもしれませんが、プロトコーポレーションは看護師や薬剤師、介護職の求人サイトも運営しています。これは中古車検索と求人検索の機能が同じということに気づき、時代の流れを察知して乗っていったプロトコーポレーションのファインプレーだと思います。確かに看護師や薬剤師、介護職の求人を医療機関から依頼を受けると、それなりの知識が必要ですが、紹介会社をお客さんとして、紹介会社が自社の求人をプロトコーポレーションが運営するサイトに掲載する形をとっています。これであれば、サイト運営のプロであれば全く問題ありません。
つまり、プロトコーポレーションに関しては、中古車販売サイトで成功しているというよりはウェブ戦略で成功している会社なのではないかと思います。中古車に限らず幅広い分野でウェブ上でのいろんなサービスを展開しており、それがことごとくヒットした結果、上記のような増収増益に繋がったのではないかと思います。
もう1つは時代の流れを読むのが非常に上手い会社だと思います。キングスオートという中古車輸出事業に関しても今の時代の流れを読んでのことだと思いますし、ウェブ上でのサービスの中で介護系のものも数多くあります。これに関しても今の時代にマッチしています。中古車のgoo-netがかなり有名ではありますが、そこに満足せず時代の流れを追い求めて固定概念にとらわれない戦略が発展に繋がっているわけです。
今後、どのようなサービスを展開していくのか分かりませんが、プロトコーポレーションのウェブ戦略は注目する価値があると思います。