失敗から学ぶ中古車購入術2

今回は前回の続きの失敗談から学ぶ中古車購入術をお伝えしていきたいと思います。

「中古車購入には諸費用があることを必ず頭に入れておこう」というのがあります。中古車を飼い慣れている方であれば「そんなん当たり前じゃん」と思うかもしれませんが、自分の目の前に欲しい中古車がボンとあった時に、値段が予算ぎりぎりだったとします。「あっ、ぴったりじゃん」とか「運命的な出会い」と感じてしまうこともあるのではないでしょうか。実はそれが冷静な計算能力を奪ってしまっているのです。つまり、買うこと前提で話を進めてしまいますので、金額に関しても、車体価格にいくらくらいの諸費用がかかると通常は多めに計算しますが、かなり都合よく低めに計算してしまったりします。すると、見積りを見て愕然とすることになります。「何でこんなにかかるの?」大体これが、予算オーバーのメカニズムですので、「あっ、この車私の希望にぴったりじゃん」と思ったときには、1回冷静になることを心がけてください。

「妥協しないことも重要だがこだわり過ぎては買い時を逃す」ということもあります。これを聞いた時に、「妥協しないことも重要だが、こだわり過ぎては婚期を逃す」というのが頭に浮かんでしまいました。中古車に関しては生産しているわけではありません。あくまで乗っている誰かが違う車に乗り換えたい、もう車が必要なくなった等様々な理由で中古車買取専門店に売って、それを整備して店頭に並んでいるわけです。ということは、例えばかなり新しい車の中古車を探してもなかなかなかったり、人気のカラーはなかったりします。そもそも1つの車種について何台も所有しているケースは少なく、例えばGoo-netでスズキのスイフトスポーツを近畿圏で探したところ、10台ちょっとしかなかったと思います。こんな中で、カラーや装備までこだわっていけるかということです。そこまでこだわるのであれば、やはり新車で自分が好きなカラーを選び、自分が必要な装備をオプションでつけるという形でないといつまでたっても購入できません。

まだもう少しありますが、残りは次回にします。今回のポイントは判断力、もしくは決断力ではないでしょうか。中古車選びは自分自身でしっかりと判断しないと成功しません。こだわり抜いてばかりでもダメですし、1つの車だけ見て決めてしまうようでもいけません。また、予算をしっかりと意識した中古車選びも大切です。これが大人の買い物です。