まだ自分が学生の頃の話なんですが。
近所に、ちょっと変わり者のお宅がありました。
身の回りのことを、なんでも自分でやっちゃうんですよね。
その言葉だけ聞くと、世の中から自立した、とても素晴らしい人
という良いイメージが浮かんでしまいそうな雰囲気ですが。
実際には、なんだかチョット微妙な感じでした。
◆まずは、良いなと思った方から言うと。
☆家は細部に至るまで全部が、そこの家主(お父さん)の手作り。
☆どこかに要修理箇所がでたら、すぐにお父さんの出番。
必要な資材は、ほとんど買わずにいろんな所から集めてくる。
☆家の横に畑を作って、自給自足を試みている。
☆人のモノを欲しがらない事を子供に教え込んでいる。
◆えっ…と思った部分はと言うと。
☆車は一切、買わない。
知り合いが乗れなくなった中古車を、タダで譲ってもらう。
資格はないので、プロの見よう見まねで走れるように整備する。
☆見た目にも年季が入ったものが多いもらった直後、
オールド感やサビなどを隠すために、貰ったペンキで全塗装をする。
※あくまでもペンキなので、光沢はありません。
☆誰かが物をくれるのは当たり前。もらってやるという感じで、
子供たちも含め一家そろってお礼を言わない。
ここまで教育が徹底されているお家は、自分が知っている中でも
たぶんココ1軒だけじゃないかな?と思います。
おかげで、何ともユニークな性格のお子さんたちばかり。
家族の舵を取るのは、父親なんだなと強く感じましたね。